曲の解説                                                                                                        TOPへ⇒index.html

インドネシアの歌

1.大阪Lagu-lagu 会 大阪歌集 2013   (大意・意味説明)

 

001 ♪Indonesia Raya♪ インドネシア・ラヤ(大いなるインドネシア)

インドネシア 我が祖国 我が身捧げる大地  彼の地にわれは立ち 国のしるべとならん

インドネシア われらが国家よ 我が民族と祖国  さあ、共に叫ぼう インドネシアはただ一つ

輝け我が大地 我が国 我が民族 そして我がはらから 鍛えよ我が心、鍛えよ我が身体 インドネシアのために

インドネシア・ラヤ ムルデカ ムルデカ (筆者註;大インドネシア 独立、独立) 我が愛する大地よ 国よ

インドネシア・ラヤ ムルデカ ムルデカ 輝け 我がインドネシア

      [(No.17 国広道彦氏(元駐インドネシア大使)) ( 2番、3番もあるが歌う事がないので省略。)]

 

002  Aku Jatuh Cinta♪  恋におちて

 あなた、好きでなくても 嫌いとは言わないで どこにいても想いはあなたの面影

 いつか知った恋心 あゝ、心はあなただけ

 もし好きでなくても 言わないで 好きでなくても あゝ 嫌いと言わないで

 心はあなたの面影だけ

                 (No.360 庵原)

 

004  Ambon Manise♪  すばらしきアンボン

 遠くまで来た アンボンからはるか離れて 見知らぬ人の地で淋しい思いをしている

 あゝ どうして出稼ぎを望んだのだろう 母のもとを離れ 一人ぼっち

 一体いつになったらアンボンに帰れるのだろう

海は広々と横たわり 山は険しくそびえたっている

お母さん 連れて帰ってほしいよ 愛する故郷 素晴らしいアンボンへ

 

007  Angin Malam  夜風

 夜風はうなり、掴みかかるように、叩くように、端正な表情を撫ぜる  ああ、君との最後の思い出よ

 近づいても君は黙ったまま、ただにっこりと口に微笑を浮かべていた。

 その微笑は君の残した最後の微笑みだった。  雷はなり、風は枝葉をそよがせていた

 君は心身ともに(私に)捧げていたはずと、自然が証人になってくれる

 風はなおも吹きつづけ、吹き止むこともない、私の生きている限り  されど君はもう私のそばにはいない

 ああ、愛する君はもういない、思い出だけが永遠に残る  おお、夜の風よ、私を君のところへ運んでいってくれ

註:この歌は男性、女性どちらが歌っても通用するようだが、serahkan jiwa ragaを

       心身を任せたはずなのに、ととれば、残されたのは男性になろうか。

 

008  ♪Angin Mamiri♪  そよ風

風が吹くのを感じる よい想い出を持ってくる風 あなたの親切は決して忘れない

そよ風が吹いている 涼しい空気を運んでくる風 からだの中を吹き抜けていく風よ

神よ、みんなはあなたのことを いつも想っている 人々は神に感謝している

 

009  ♪Anju Ahu♪  ごめんね

ごめんね 私の妹よ ふさぎこんだのは 淋しいから   この心を 言わなくても 変わらず愛しているの

ごめんね わたしの妹よ 笑っておくれ 幸せなら   私は何時でもあなたの そばにいるのよ、妹よ

     (翻訳: No.360 庵原) 

筆者註:「私の妹」は恋人のこと。 辞書によれば厳密には男にとっては妻の妹か、又は弟の嫁を意味する。

 女にとっては普通にすなおに自分の妹を意味する。

        ここはあまり深く考えずに、単に「恋人よ」としておこう。

 

010  ♪ Apuse ♪  (意味不詳)

 さようなら(残された人に)、さようなら(出て行く人に)  私たちのお婆さんは座っている 

私は遠い所に行くの  ハンカチをあげて手を振るのが おぼろげに見える  

さようなら、 さようなら (さようならを言い交している情景)

 さようなら、 さようなら ・・・・・・・・

 

この歌は,子どもが両親から出稼ぎに出る許可をもらい祝福を受ける内容の歌。

 

011  ♪Aryati♪  アルヤティ(女性の名前)

アルヤティ 月が育んだバラのよう  アルヤティ その美しき輝き

貴方を愛する夢を見ることは罪になるのでしょうか 昨夜の指先へのくちづけ(夢の中)

夢の中で貴方を称賛するのも罪になるのでしょうか 夢の中だけなのに

アルヤティ あなたは幻想の花畑のバラの花 決して摘み取る事は出来ない

そんな運命であろうとも 毎夜幸せ一杯の私です。

 

  過去訳例

  Aryati 月の育てた薔薇よ Aryati 美しき輝き あなたを愛しては罪になる 昨夜の指先へのくちづけ

  あなたは夢の中にも出てくる ただそれだけ Aryati 幻の花園の 薔薇は摘まれはしない

  そんな運命だけど 毎夜幸せな千夜一夜

 

013  Ayo Mama   ねえ、お母さん

ねえ、お母さん、そんなに怒らないで  彼はただあいさつ代わりのキスしただけなのよ

ねえ、お母さんたら、そんなに怒らないでよ 若いもの同士ではよくあることなのよ

1)蛭はどこからやって来るの 田んぼから川へ下りてきたのよ 愛はどこからやって来るの 目から心へ下りてくるのよ

2)黒い鶏でも 卵は白い 川辺で餌を探している 娘さん、色は黒くても 笑った時の笑顔は素晴らしい

3)進め進め小舟よ進め スラバヤまで進んでいけ たとえカイン(サロン)を忘れても、私のことは忘れないでね

 

015  ♪Bandar Jakarta♪   ジャカルタ港

紫色に輝く雲が美しいジャカルタの港を飾り立てている

おぼろげに見える島々に囲まれた平和な港

漁船が風を受けて色とりどりの帆を一杯に膨らませて帆走している

泡の様な白波がジャカルタ湾に向かって打ち寄せている

まさに自然の織り成す一幅の絵、夕闇が包むようにその姿をかえていく

白いかもめが挨拶を届けに飛んでくる 「今晩は」

 

019  ♪Benci Tapi Rindu♪  憎らしい、だけど好きなの

私は単なる“慰め人”ではないのよ、ちょっとあなた、 

私は直ぐに飽きて放っていくような女でもないのよ、愛しいあなた

ああ、私の心は傷ついた、あなたのせいよ

あなたは好き勝手に、来ては又戻っていく、ああ、なんて酷い人、無神経な人

あなたは好き勝手に、去っていったり、又来たりする、ああ、わたしのこの胸が痛む、もう“嫌い”

私の心はなんと傷ついた事か、それでも私はあなたが好き、 憎らしいのに、それでもやっぱり好き

 

020  ♪Bengawan Solo♪  ソロ河

ブンガワン・ソロ このお前の歴史  昔から人々は見守ってきた

乾期には流れは少なく、雨期には水は溢れはるか遠くにおよぶ

ソロに水源を発する流れは あまたの山々に囲まれ、その流れは遠く、遠く、ついには海に注ぐ

やよ、船よ そは歴史の証人 商人は船に乗って交易にきていたんだ

 

※   過去訳例 1

ブンガワンソロ これがお前の歴史 昔から人々の関心の的であった

乾期には お前の水はいかほどもなく 雨期にはあふれ はるか 遠くに及ぶ

ソロにある お前の水源は 千の山々に囲まれ 水は遠くに流れ ついには海にそそぐ

その舟はお前の歴史の遺産 商人達もいつもその舟に乗っていた

 

※   過去訳例 2  関雅武 訳詞

ブンガワンソロ あなたの歴史 古く人の関心の的

乾期には水は枯れて 雨期には水は遠く溢れる

水源の地のソロ 千の山に囲まれ 水は遠く流れ海にいたる

その舟はあなたの歴史 商人仲間 いつもその舟

 

※   過去訳例 3  津川圭一 訳詞

かわらぬは ソロの流れ いわれを秘めて きょうも流れる

乾燥(かれどき)期は 水かわけど 雨期は豊かに 溢れながれる

みどりの深山(みやま)に かこまれた水上(みながみ) 流れてついには 海に注ぐ

過ぎし日を 語るように 商売(あきない)の舟 今日も漕ぎゆく

 

※ 過去訳例 4  松田トシ 作詞    注)この詩は原詩の翻訳ではなく、全くの作詞である。

ブンガワンソロ 果てしなき 清き流れに 今日も祈らん

ブンガワンソロ 夢多き 幸(さち)の日讃(たた)え 共に歌わん

聖なる河よ わが心の花 祈りの歌乗せ 流れ絶えず

花は咲き 花は散れど 愛の誓いは 永遠(とわ)に変わらじ

 

023  ♪Biarlah Bulan Bicara♪  お月さまに聞こう

 三日月は地平線に沈み 星は雲に隠れ輝きもない  明白な道なのに 行方も定められず歩を運ぶ

 あなたの心の痛みを癒しに帰りたい、あなたの心の痛みがいかばかりかわかるのです

 私にその機会を与えてくれるか、それとも罰を課すのか、許してはもらえないでしょうね

 涙は唇の端まで流れ落ち あなたの清く美しい眼にはそのような気もよぎらない

 私はあなたに酷い罪を犯したようです なのにまだ あなたと近づきになりたいと思っているのです

 お月さまに何か言ってもらいたい お星様には証人になってもらいたい

 やがて終わりの時が近付こうとも もう二度と繰返しはしません。 もう苦しみはこれまでで充分です

お月さまに何か言ってもらいたい お星様には証人になってもらいたい

 やがて終わりの時が近付こうとも もう二度と繰返しはしません。 もう苦しみはこれまでで充分です

 

027  ♪Bubuy Bulan♪  お月さんを茹でる

 月を茹で 月を茹で 星を煎り 太陽はといえば太陽はサテにする

 毎月 毎月 迷ってばかり 毎日 毎日 大変だ

 チブルイ川では 魚を釣っているが 大水が出たら 心が痛む

 毎朝通り過ぎていく あの人は誰なんだろう 輝くような眼をみると 心が痛む

 

 1行目は日々の生活を比喩しているとのこと。

 

028  ♪Buka Pintu♪  ドアを開けて

 ドアを開けてよ 中に入りたいよ ねえ、娘さん,ぼく表にいるんだよ

 呼んでも返事もしてくれない ドアも開けてもくれない、ねえ、娘さん ほく入りたいよ、エーエーエー

 呼んでも返事もしてくれない ドアも開けてもくれない、ねえ、開けてよ、ぼく、入りたいよ

 ドアを開けてよ 中に入りたいよ ねえ、娘さん,ぼく表にいるんだよ

 犬はワンワン吠えかかるし、雨も降ってきて濡れているんだよ、ねえ、娘さん ほく入りたいよ、エーエーエー

 犬はワンワン吠えかかるし、雨も降ってきて濡れているんだよ、ねえ、開けてよ、ぼく、入りたいよ

               (No.435  藤村)

 

029  ♪Bukit Berbunga♪  花咲く丘

 花咲く美しい丘に あなたが私を誘う その世界に二人は漂う 

 夕暮れに 青い山に日が沈む 赤い空は悲しみの色

 二人も丘を下り 小径を抜ける あなたが私の肩を抱き 私を導く

 思い出の青い花 あなたが私の髪にさす

 花咲く丘は美しい丘 いつも二人 恋をする二人

 花咲く丘は美しい丘 いつも二人 花咲く丘に

               (No.461  栗又 功雄)

 

032  Bunga Anggrek♪   蘭

蘭の蕾が出てくる頃 あなたのことを想い出す 皆で集まる時はいつもあなたの横に座っていたことを

あなたが私を愛していたことは お月さまが知っている(証人になる) どんな事があってもと約束してくれたわ

今やあなたは別のひと(女)を探している 約束をたがえてね、代わりのひとが出来たら私のことは忘れてしまうの

おお、何と不運な事、今やあなたは遠くに住んでいる、 約束を破って、行ったまま帰らない

 

033  Bunga Sakura♪  さくら

 桜の花 美しく輝やき 確とした日本の花 そは日本の国民が賛美する花

 インドネシアではメラティの花が 我々インドネシアの賛美の的

 これぞ将に証ぞ 我々アジアは一つ

 

元歌は日本の「愛国の花」で、1960年、時の日本の皇太子のインドネシア訪問の折、スカルノ大統領が本曲に作詞し、数十人の学童が歌い歓迎した。

 

034  ♪Bunga Sakura(Marzuki) ♪  桜の花   (イスマイル・マルズキ作)

 さくらの花よ なんと美しいことか 白く輝き赤く華やき 香りは心をとらえる

 さくらの花よ 山一面に 又 街の中でも これ見よがしにそよいでいる

 美しい白絹のように心をとらえ、朝日にさんさんと輝く 桜の花よ

 そは民族の賛美の的、そは世の女性の夢なり 美しき桜の花よ

 

036  ♪Burung Kakak Tua♪  おうむ

 ブルン・カカットゥア(鸚鵡)が窓に止まっている  お婆さんは年とって 歯は2本だけ 

 Trek dung, trek dung, trek dung la la la (あらら、バタバタと飛んで行ったよ)

 ブルン・カカットゥアが窓から飛んで行った お婆さんはもうお年なのに 色目をつかうよ

 Trek dung, trek dung, trek dung la la la (あらら、バタバタと飛んで行ったよ)

 

註:オウムの節とあ婆さんの節とは脚韻をふんでいるだけで直接関係はないが、どちらもうるさく喋るという共通点はある。意味の上の頭韻?(こんなのないと思うが)とこれは冗談。

 

038  ♪Caca Marica/ Nona Manis/ Potong Bebek Angsa♪

どこに行ったの 私の仔山羊、 あなたの仔山羊は新開(村)へいったよ

どこに行ったの 私のいい人、 あの青い服着たいい人は 

チャ チャ マリ チャ へ ヘイ、  チャ チャ マリ チャ へ ヘイ

チャ チャ マリ チャ そう青い服を着ているの

              

可愛いあの娘は誰の物 可愛いあの娘は誰の物 可愛いあの娘は誰の物 ほんとに可愛いこと

青い服着たあの人は誰の物 青い服着たあの人は誰の物 青い服着たあの人は誰の物 なんて素適なの

黒いお髭のあの人は誰の物 黒いお髭のあの人は誰の物 黒いお髭のあの人は誰の物 ほんとに素適だわ

 

鵞鳥をつぶして土鍋で煮たよ 娘がダンスがしたいと 4度も踊ったよ

それ左へ、それ右へ ラ ラ ラ ラ ラ

 

041  ♪Cinta♪  恋

砂漠でもついて行きます、極地でもついて行きます、生きるのも死ぬのも共に

と、あなたは約束しましたね 泣く時も一緒に 笑う時も共に

なのに何が起こったのですか もう全然私のことを構ってくれない

もっと心が痛むのは 私の目の前で睦びあうあなた

神様、教えて下さい 何の罪、何の過ちでしょうか

あの人は気軽に誓い、そして気軽に誓いを破るなんて

恋はなんと残酷なもの なんと心の痛むもの 

酷い! 酷い! 悲しい! 心が痛む、 恋とは! おお 恋とは!

                               (No.452 三木常靖)

 

045  Diwajahmu Kulihat Bulan    あなたに月(光明)を見ます 

あなたの顔に光を見ます、 その魅惑的な目に隠されています

あなたはお気付きでしょうか あなたに慰めてもらいたいと熱望している人に見つめられている事を

あなたの顔に光を見ます、 暗く沈んだ心を照らしてくれているのです

あなたの穏やかで美しい容貌に安らぎを求めさせてください

あなたが遠い存在とは思えません、すぐ手の届く所にいるように思えます

あなたのところに飛んでいきたいのです、雲の中のように高くても

あなたの顔に光を見ます、 微笑のうしろに密かに見えます

私を一人ぼっちにさせないで下さい あなたを求めているのです

 

Diwajahmu Kulihat Bulan♪ 過去訳例

あなたの顔に私は月を見ます 月はあなたの輝きの中に隠れています

トアンはおわかりですか あなたの愛撫を求めている人に見つめられていることが

あなたの顔に私は月を見ます 月は暗い想いをこめた心を照らします

あなたの幸せな美しい顔に救いを求めさせてください

私は貴方から遠く離れていることを感じません あなたには手が届きます

私の心はあなたの許に行きたいのです でも、ほんとは貴方は高い雲の中におります

あなたの顔に私は月を見ます、月はあなたの微笑の中で そっと見ています

私に他の友達など作らせないで下さい 私はトアンを待っています

                             (No.439  関 雅武)

 

046  ♪ Di Bawah Sinar Bulan Purnama ♪ 満月の光の下で

月の光は満ち 海原を照らす 寄せては又返す波渚にたわむる

月の光は満ち 悲しみやわらぐ ギターの調べ楽し今宵またながし

散りばめる星よ青き空飾る 輝きわたる大地 気押さるすがしさ

月の光は満ち 哀愁を感じるが たとえ貧しくあれど この夕べ楽し

                      (No.10 杉山 雅則)

 

048  ♪Es Lilin♪ アイスキャンディ

 アイスキャンディはどうだね ちょいとお兄さん、 椰子ジュースもあるよ

 運ぶのを手伝ってよ ちょいとお兄さん、押してくれるだけでいいんだよ

 遊んでばっかりで ちょいとお兄さん、いい調子だね

 簡単なんだから ちょいとお兄さん、迷う必要もないでしょう

 (2番はお兄さんがお姉さんに変わっているだけ)

 

註:元がスンダ語で、訳が少しおかしいかもしれませんが勘弁ね

 

 

050  ♪Framboyant♪  火焔樹

 時は夕べ フランボヤンは散っていた 娘が一人じっと見つめていた

 花びらは落ちて散りしき、土にまみれた その花を手にとり娘は寂しそう

 ああ、フランボヤンの花は散ってしまう、 だけどその日から娘は希望をもった

 いつかまた、花開く時もくるだろうと

 

056  ♪Gelang Sipaku Gelang /  Sayonara Selamat Jalan♪  さあろう(故郷

腕輪の留め金さあ留めよう ラーマラーマ(大きな蝶、蛾)は戻ってくる  さあ、帰ろう、帰ろう、 一緒に帰ろう

さようなら、さようなら、又会う日まで  どうして悲しむの、悲しんだってどうにもならないよ、(さあ、しっかりおし!)

 

057  Gepe Gepe♪  (意味不詳)

ゲペ ゲペ ゲペ ゲペ さあ踊ろう  ゲペ ゲペ ゲペ ゲペ 満足するまで

若い二人は直ぐに一緒になり ハンカチ廻して踊るのさ

お酒がまわって忘れるなよ 満足するまで抱いてやれよ

ゲペ ゲペ ゲペ ゲペ さあ踊ろう  ゲペ ゲペ ゲペ ゲペ 満足するまで

                                   (No.350 須藤)

註:Gepe Gepeの意味は挟んで両側から押すという意味。

 

058  ♪Goro Gorone♪  (意味不詳)

みんな、みんなここにおいで  ハンカチを手に手に取り合って踊れ  

彼は彼女をダンスに招く  歌を聴きながら彼女は私を抱く

ここから遠く離れていても  私が呼べばあなたは答える

急いでここへおいでというのに  いやいやの振りしてみせて

知らぬ間にもう来ている  彼女は本当は好きなんだから

                                 (No.408 川崎外茂行)

 

059  ♪Gubahanku♪  私の歌

君に捧げん この歌を、 決して美しい歌ではないが、私が作ったもの

あなたについていつも思い出すのは あなたのあの約束

私のただ一つの願いは 「私のことを忘れないで下さい」

例えどんな事が起ころうとも いつも強い心をもっていて下さい

毒のある甘い言葉に誘惑されてはいけませんよ

もう1年間離れていますが、私にはもう8年間も離れているように感じられます

ああ、私の大切な人 私の愛はあなただけのものです。

    筆者註: 最後のフレーズで我が賞賛の娘とあるので、この歌は男が歌ったもの。出稼ぎに出た男だろうか。

 

060  ♪Gugur Bunga♪  花散りぬ(戦場で散った兵士を偲ぶ歌)

心はりさけるよう 勇士はもういない どんなにか心淋しい 私一人残して

誰が慰められようぞ この胸のうち 誰が知ろうぞ 清き勇士の心

国への努めは 果たし終わりぬ たとえ散り果てても あとに続くおや

戦場に散って 大地に還り かぐわしき花として うまれし地よ 永久に

                      (No.360 庵原)

 

061  Halo Halo Bandung   ハローハロー バンドン

ハローハロー バンドン プリアンガン県の首都  ハローハロー バンドン 想い出の町よ 

長い間訪れていない  今や戦火に燃えて火の海になった。 さあ、一緒に奪い返しに行こう

 

※ 過去訳例 1  No.85 和久井久之訳詞

我らのバンドン、我ら勝利を待つ 我らのバンドン 焼かれた街よ

平和の歌、取り戻す日まで、つのる思いを胸に抱き 我らは戦う

 

063  ♪Hati Lebur Jadi Debu♪  心は砕け、塵になる

こぼれる涙は 胸に傷をつくり 想いでは苦く 今日も爪跡を残す

全てを何とか忘れようと努めたが しかし心は晴れず 空は暗く 傷は深く

いま心は崩れ塵になった

愛する人は唯一人 新しい恋人も未だに現れず 毎日が灰色で 死んだように心を閉ざす

丘でも登るさ 海でも渡るさ もしもあなたを忘れることが出来るなら

さはいえど 私も人の子 思い出をぬぐい去ることは出来なかった

愛する人は唯一人 新しい恋人も未だに現れず 毎日が灰色で 死んだように心を閉ざす

 

064  Hela Rotane♪  ロタン(籐)を引け

さあ引け さあ引け ロタンを引っ張れ 太鼓に合わせて 調子を合わせ

ロタンが切れたよ ロタンが切れた 両端つないで又使え

マンゴは美味いよ 青マンゴ ヒラ(地名)の産だよ ヒラから来たよ  (青マンゴは若い娘の比喩)

可愛い顔した娘さん 若い男を狂わせる  可愛い顔した娘さん 若い男を狂わせる

 

※ 過去訳例

さあ、引け ロタネ ロタネ ジャワ島は役に立つぞ ロタン切れたよ ふたつに切れたよ つないで又使え

ロタン切れたよ ふたつに切れたよ つないで又使え

マンガ甘く、若いマンガ ニラの島から来たよ ノナかわいい顔したあの娘は 男を狂わせる

                         (No.350 須藤太郎)

 

066  Indonesia Pusaka♪  インドネシアの遺産

インドネシア我が故郷、とわなるこの国よ

インドネシア生まれし日より 我が誇りはらから

我を生みし土地よ、我を育てし地よ

我が老いの身を守り我が眠るこの地よ

                   (No.7  丸山克彦訳)

 

069  ♪Jangan Ditanya♪  どうか訊かないでください

どこに行くのか訊かないで 何故行くのかも訊かないで  無理に耐える事もない 我慢して頼む事も無い

髪は切れ(たように)、繋がりも切れた 皿が割れ(るように)、希望も失せた

なんでこんなに切ないのだろうか、焦がれる心に薬はないのか

あなたは口が上手いのね、その赤い唇で甘い蜜を売る  私は心から愛を捧げたのに、悲しみの毒を使ったのですね

どこに行くのか訊かないで もう気にしないでくれ 還っては来ないんだから

悲しい物語に終りをつげるだけ、さようなら おいとまいたします。

 

文法的註: Jangan ditanyaと受け身形にすると、丁寧な命令文になる。~してください、と言う意味。

 

073  ♪Jembatan Merah♪  ジュンバタンメラ(朱塗りの橋)

ジュンバタン・メラ(朱塗りの橋) 建物を壁代わりにしたその堂々たる威容  一日中往来が絶え間ない

別れた時を思い出し私の心は痛む 去って行った愛しい人はまだ帰ってこない

いつかはこのジュンバタン・メラも崩れるだろうが 私は誓います 彼女と再び出会う日までここで待ちます

 

075  Juwita Malam♪  夜の麗人

おお輝くような、今宵煌めく さながら明けの明星が昇ってくるような (素晴らしい女性よ)

飽きもせず見つめる そうだ あなたを“夜の麗人”と呼ぶ事にしよう

その目の輝きはさながら踊るように 私の心に貫き通す 

ああ私は恋の罠に捕まってしまった もうどうしたらいいのか判らない

ああジュイタ・マラム、一体何方(どなた)なのですか、お月様の使いなのですか

汽車はもう直ぐジャティネガラ(=地名)に着き、そこでお別れなのですね

お名前と、住所を教えて下さい、 いつか又会える事でしょう

※ 過去訳例

輝いて 燦いて まるで ビンタンティムール 昇るように 

飽きもせず みつめるわ あなた 名前はジュウィタマラム

輝いて 揺らめいて 心を打ち抜くまなざし 

どうすれば いいのでしょう 心を奪う恋の罠 ジュウィタマラム お月様から

お別れよ 汽車は着く あぁ ジャティヌガラの駅までね

お名前とお住まいを 明日またお会いしましょうよ

                   (春木 宏太)

 

076  Kapan Kapan♪  いつ、又 ?

 いつ又 私たちは逢えるの  いつ又 私たちはデートするの  明日かな もしかして次の日?(註)

 いつ又 私たちはデートするの いつ又楽しくお話できるのでしょう  明日かな もしかして次の日?

 離れている時は 想いはここに残り ここに来た時は 一日中うれしさで胸が一杯

 いつ又 私たちは逢えるの  いつ又 私たちはデートするの  明日かな もしかして次の日?

 

 註:インドネシア語のbesok(明日)は所謂翌日の“あした”ではなく、“分からない”という意味がほとんど。

   更にlusa(明後日)が続いているので、“本当にいつのことになるのか分からない”という意味になる。

 

086  Kole Kole♪  漕げ 漕げ

 漕げ 漕げ 船を漕げ 風は北に吹いている さあ船を漕げ

 可愛い可愛い とっても可愛い 椰子のミルクのように とっても可愛い

漕げ 漕げ 船を漕げ アンボンはもう はるか遠くになった さあ船を漕げ

 可愛い可愛い とっても可愛い 椰子のミルクのように とっても可愛い

 

 註:manis は“甘い”と“可愛い”の両方の意味がある。 Arumbae  koleは12人乗りの船

   可愛い恋人のいる島へ向かっているのだろうか。

 

087  Kota Ambon♪  アンボンの町

アンボンの町 マルク島の首都 その渚で我々は結ばれた  

はるか遠くから見えるサラフトゥ山 ああ昔はあそこにいたのだ

岸辺には明るい月の光が満ち、賑やかなギターの音、小太鼓の音

ああ アンボンよ 美しき浜辺よ いつか又訪れる事があるのだろうか

 

※ 過去訳例 1  

マルク諸島アンボンよ この海岸で我々は結ばれた 遠くにはサラフトの山々が見え 私はここで昔を思い出す

明るい月の光が海岸をてらし ギターの音と小太鼓のざわめき 美しいアンボン その湾は 

またいつおまえにあえるだろうか

 

※ 過去訳例 2 

  コタ アンボン、古里マルクの島よ この渚で結ばれ、遥か遠く霞むサラフトゥ 私は昔そこにいた

あかるい月の光みちて ドラム鳴らしギター爪弾く シオアンボン 麗しきその海よ いつまた、君に逢えるのか

 

091  ♪Lambaian Bunga♪  花が呼んでいる

 遠く離れた谷間のわが故郷 将に開かんとしている花は 華やかな香りで母を飾っている

 遠く離れた谷間の碧い湖 微笑みながら呪文のごとく私にささやく “なぜ、出稼ぎにでるの”と

 涙は頬を伝い 故郷を思い起こさせる 

 望むらくは愛する母の膝もとに帰って行きたい 心をとらえて離さない美しい花が恋しくてたまらない

 望むらくはすぐにでも蝶に化身して 夜通し飛んで恋する人を訪れたい

 

092  ♪Layu Sebelum Berkembang♪  花ひらく前に萎れる

あなたを思いだすと 心は千々に乱れ 今涙はとめどなく流れ もはや希望も無い

あの頃のように素晴らしい時はもうない 世界は輝き 夜も昼の如く 私の心を照らしてくれ 期待に満ち満ちていた

今や期待は粉々に砕け散り 悲しみが続く 長い間胸に秘めていた愛の蕾も 咲かないうちにだめになってしまった

どうしてこんな事に、幸せの真っ最中に、もっともっと永い間 あなたと共に生きていきたかったのに

 

094  ♪Lisoi♪  乾杯

心からの友よ、さあ飲もう  一緒に生きた友よ、さあ飲もう

苦しい事は忘れ、さあ飲もう  そして一緒に唄おう、 乾杯だ  リソイ、リソイ さあもう一杯

ぐっと、ぐっと、飲み干せ、飲み干せ ぐっとぐっと、もう一杯、 いい気持ちだぜ

リソイ、リソイ、さあ、飲もう  リソイ、リソイ 夜がふけるまで  リソイ、     (No.360 庵原)

 

096  ♪Mai Falie♪  帰っておいで!

 帰ろう 帰ろう 母が帰って来いと呼んでいる  x 2回

 陽が沈み 月が出ている 母が帰って来いと呼んでいる  x 2回

 帰ろう 帰ろう 母が帰って来いと呼んでいる

 陽が沈み 月が出ている 母が帰って来いと呼んでいる  x 2回

 帰ろう 帰ろう 母が帰って来いと呼んでいる  x 2回

             (No.472  梶原 洋海)

 

102  ♪Mawar Berduri♪  バラには棘がある

 “繁みの中のバラの花には 棘が一杯”と物語は語っている

 比類なくかぐわしい香りに満ち 誰でもその花を摘みたくなる

 ミツバチもたくさん蜜を求めて飛んでくる。ああ、なんと可哀そうに

 そして多くのミツバチが棘にささって死ぬのだ。 ああ、なんと可哀そうに

 あなたは私に気持を寄せてくれ、私も生涯かけてあなたと一緒を熱望しました

 全く思いもしなかった、あなたが私の心を傷つけようとは

 バラには棘がある。今は心に傷を負っていきます

 バラには棘がある。いやというほど私は傷つきました、心の傷を。

 

 註:ミツバチは通常、男性を指します。

 

103  ♪Melati dari Jayagiri♪  ジャヤギリのジャスミン

僕は過ぎ去りし日々の美しき思い出を夢に見た 優しく愛に満ち、この目に焼きついている思い出を

あの夜のことが思い出される あなたのくれた優しい微笑み あなたを抱いた時の心の静けさを

私はあなたの唇に口づけせずにはいられなかった

それから太陽は沈み、冷たい闇が訪れた お星さま、輝いて私に光を授けてください

あの夜のことが思い出される あなたのくれた優しい微笑み

それは唯の思い出に過ぎないのか、答えは過ぎてゆく風が知っている、

                       (No.451 梅村)

 

※ 別訳 103  ♪Melati dari Jayagiri♪  ジャヤギリのジャスミン

ジャヤギリ(=地名)のジャスミンよ いつまでも残る美しい思い出 いつも目に浮かぶは優しく愛に満ちた日々

思いだすはあの夜のこと あなたのくれた優しい微笑み  

あなたを抱いた時の心の静けさ 口づけせずにはいられなかった

やがて陽は沈み 暗闇が訪れ 冷たい夜気が包み込む

星は輝き、私の心を照らしてくれることを望んだ

思いだすはあの夜のこと あなたのくれた優しい微笑み

それは思いでとして残るだけなのだろうか その答えは風に乗って飛んでいくだけ

                       (No.451 梅村)

 

107  Moritsko, Kr♪  モリッコ、クロンチョン(註)

 もしあなたが これを聞いたら どうか心を和ませてください  オ オ ・・・・ 

 ギターを爪弾き 唄いあげて 聞く人が喜ぶように  オ オ ・・・・

 クロンチョン モリッコ 私は唄います 嗚呼、いいわ、 憧れる心を慰めるために

              (No.360 庵原)

 註:クロンチョンは初期の歌のジャンルの一つ

 

109  Na Sonang Do Hita Nadua♪  幸せは二人で

いつもあなたと共に 幸せはふたりで いつもあなたを想い ともに老いの日まで

いつもあなたの幸せを祈る私です いつもあなたと共に 幸せはふたりで

                    (No.360 庵原)

 

111  ♪Naik-naik ke Puncak Gunung♪  山の頂上へ登ろう

 山の頂上へ登ろう 高いな、本当に高いな  山の頂上へ登ろう 高いな、本当に高いな

 左を見ても、右を見ても チュマラの木ばかりだ  左を見ても、右を見ても チュマラの木ばかりだ

 

 註: チュマラ(cemara)は針葉樹の一種で、その葉は馬の尻尾のように細く長く枝から垂れている。

 

112  ♪Nina Bobo♪  子守唄

 お寝んねよ さあ お寝んねしなさい お寝んねしないと蚊にさされますよ

 さあ お寝んねしましょ いい子だね さあ お寝んねしましょ いい子だね

 お寝んねよ お外は寒くて静かなの 風は一晩中吹いているわね

 さあ お寝んねしましょ 可愛い子ちゃん ママが毎晩 番をしているからね

 

113  ♪Nyiur Hijau♪  青々とした椰子

椰子の木は渚に繁り そよ風は葉陰に渡り 黄金色の稲穂たわわに 小鳥達も愉しげに唱う

わが故郷 生まれし地よ 実り豊かに栄えませ わが故郷 生まれし地よ たぐい希な麗しさ

                   (No.360 庵原)

 

115  O Ulate  オー ウラテ(地名か?)

ウラテ岬よ、襞を継ぎ足したような岬  (推測による)

1,2,3,4,5,6 肉桂の木よ   (語呂だけ、特に意味はなし、脚韻に影響される)

アンボン娘 色は黒いが可愛い 笑うともっと可愛い

ウラテ岬よ、襞を継ぎ足したような岬  (推測による) 

井戸があったら 水浴びしましょう  長生きできれば、いつか又会えるでしょう

 

116  ♪Oina Ni Keke♪  可愛い娘

私の可愛い子 どこへ行く積りなの マナドの町へ 家を探しに行くの

ちょうだい ちょうだい 少しちょうだい もう無いですよ もう無いと言ってるのに まだ欲しがるなんて

 

117  ♪Ole Sio♪

 出稼ぎに出て、思い起こすのは故郷のアンボン、ああお母さん、お父さん、兄弟たち、

 一人座っては只涙するだけ、右を見ても左を見ても知らない人ばかり、 私は一人ぼっち、ああ

 

120  ♪Panong Hideung♪  黒い瞳(原曲はロシア民謡)

黒い瞳、黄色の肌 高い鼻、それはバンドンのお姫様

どこのお嬢さんだろうか、お家はどこだろうか 私は彼女にぞっこんなのだ

昼も夜も、彼女の事を夢見て胸が一杯です

食事も忘れ、飲む事も忘れ 私の心は いつもこの美しい女性のことばかり、 

ああ、黒い瞳(のお姫様)よ、 あの黒い瞳、ああ!      (No.402 大橋政之)

 

121  Pergi Untuk Kembali♪  (一寸行ってくるけど) 又帰ってくるからね

その日(の夜)は、空には星の光が降り注ぎ、月も輝いていて

なんと美しいことだったろうか、 それなのに何故に悲しみがつのるのだろうか

あなたを残して私は行こうとしている、人生の転機に沿って

びっくりしないで欲しい、心配もしないで欲しい、 ただ私に微笑を下さい

さようなら 私の愛する人よ、又会う日まで、一寸の間行ってくるだけですよ

ほんの瞬きする間だけだよ、きっと又帰ってくるからね、 待っててくれればね。

 

註:最後の節は、神がそう望むならば、(どうなるか分からないんだが)という意味が含まれる。

 

※ 過去訳例:

その夜の空は 星の輝きに満ち 月も輝き

なんと美しいことだろうか、なのに悲しみは加わる

私は人生の曲がり角にあり お前一人を残し去ろうとしている

お前は心配しないで、迷わず、私にほほえみを おくれ

さようなら 恋人よ、また逢う日まで 去っている時は長くはない

ほんの一瞬なのだ、 私は再び帰ってくる お前が待っている限りは 

 

128  ♪Rasa Sayange/  Sayang Kene♪  気分は上々楽しいな

井戸があったら水浴びしましょう 長生きできたら又いつか会いましょう

気分は楽しい、気分は上々 アンボンを遠くから眺める 楽しいな

 

楽しいな 楽しいな 遠くからも見えるよ 楽しいな 白波海より打ち寄せて 振られるハンカチ アンボン遠く

心の底からあなたが好き どんな時に男は帰るのだろう 恋人のもとへ

愛しい恋人よ さあ手をたたこうよ もう一度たたいて一緒に大きく輪になって ふんわり踊ろうよ

                              (No.350 須藤)

 

129  Rayuan Pulau Kelapa♪  豊かなる椰子の島

わが祖国 インドネシア、 愛する山よ川よ, 人は歌い集いて、共に語るとき

静かなる島かげに、やしの葉青く茂り, ジャスミンの花咲きて、鳥も歌う

懐かしの我が島よ、やしの葉もささやく, 麗しきこの島よ、我が祖国インドネシア

 

  註:インドネシア語の日本語訳は2番の日本語の歌詞とほぼ同じ

 

131  ♪Rindu Lukisan♪  憧れの絵

心は面影を偲んで憧れ、私の胸を熱くするのです 恋心はあなたの顔を偲び溢れます

どうして嘘でもいいから言ってくれないのですか、どうしておしのように黙りこんでいるのですか

月が雄蜂に恋することがあるだろうか、雄蜂が月を射止めることが出来るだろうか?(そんな事はあり得ない)

あなたの愛の言葉を、愛の行為を だけど恋だなんていえない

やるせない気持ちはあなたも私も想いが遂げられないのを知っています

愛する心 私も同じなのです 恋は定められた運命なのです 

                   (No.360 庵原)

 

132  Sabda Alam♪  自然の定め

 男と女の世の中が創られ 共に神にはぐくまれ 男は強く 一方 女は弱く柔らかく定められ

 女は昔から男に支配され 蜜の籠に飾りとなる しかし時には男は力なく 女の流し目にそっと膝を折る

 

 

136  ♪Sangkuriang♪  サンクリアン(男の子の名前)

 ゴーン(銅鑼の音)、お香の香り さあ幕は上がった ―――(状況説明)

 プリアンガン(西ジャワの地名)に伝わる 昔ながらの物語を 悲しい母親の物語を聞こう

 彼女は勇猛な息子のサンクリアンに想いを寄せられた

 彼女は彼の母親であることをしっていたので

 暗い闇夜を走ることのできるように船と湖を一晩で作るように頼んだ

 夜が明けて東の空が白んできたのに 息子のサンクリアンは約束を果たせなかった

             (No.456  早瀬 隆司)

 

 註:これはバンドンのタンクバン・プラフの伝説を詠ったもので、小さい頃別れた息子が成長して

   ある町で見染めた女性が実は自分の母親だった、という物語。

結末は、約束が実現しそうだったので、彼女は神に頼んで夜明けを速めてもらって実現を阻み、

その結果、サンクリアンは失意のあまりか付近の山の中に入ったまま行方知れずとなったそうな。

 

137  ♪Sapu Tangan♪  ハンカチ

 匂いかぐわしいハンカチ わが心をとらえ わが瞳うるむ悲しき涙

 愛しき人に贈られしハンカチ 過ぎしあのとき 二人が初めて会った日に

 希望に満ちて交せし契り なにあらん 共に生き 共に死なんと

 今はただ残れしハンカチ わが心を慰む 愛しき人は去りてなく われを残して

               (中居台介)

 

138  Sapu Tangan dari Bandung Selatan♪  バンドンスラタンよりのハンカチ

白絹のサプタンガン(はんかち)に花の綾模様  勝利と愛とを捧げよう バンドンスラタンへ

愛しい言葉を添えて ありがとう 忘れないで

涙がこぼれる 大切にしているサプタンガン あなたの指先に唇を寄せ 祈りを捧げよう

さようなら、死なないで バンドンスラタン 忘れないで

                     (No.386 春木)

 

140  Sarinande♪  サリナンデ(女性の名前)

サリナンデ おお我が子 サリナンデよ どうして泣いてるの そんなに目を赤くして

ああ、お母さん、お父さん、煙が目に沁みたのよ

 

141  ♪Satu Nusa Satu Bangsa♪  一つの国一つの民族

一つの国(諸島)、一つの民族、一つの言葉 大いなる祖国よ永遠に続け

いにしえより受け継ぎし 祖国インドネシア 愛するインドネシア 祖国、民族、言葉を共に守ろう

 

142  Sayonara Sayangku♪   さようなら、いとしい人よ

いよいよお別れね 悲しまないで もう二人は会えないし 恋もささやけないので

遠くに離れても 会わずにいても あなたの面影は いつも私と共に

サヨナラ サヨナラ 愛しいあなた お別れね サヨナラ サヨナラ 心はいつもあなたに

                      (No.371 工藤 龍雄)

 

143  Sebelum Kau Pergi♪  あなたが発つ前に

1)愛しい人よ言ってちょうだい あなたが行ってしまう前に、おお、もう一度言ってちょうだい

あなたが遠く離れている間、私の心が強くやっていけるように

行ってらっしゃい、私を偲んでくださいよ、 眠る前には私の名前を囁くのよ

行ってらっしゃい、私を信じて、私もあなたの帰るのを辛抱して待ってるからね

2)額に愛をこめてキスをし、別れの時 目には涙をため

あなたが遠く離れている間、私の心が強くやっていけるように

行ってらっしゃい、私を偲んでくださいよ、 眠る前には私の名前を囁くのよ

行ってらっしゃい、私を信じて、私もあなたの帰るのを辛抱して待ってるからね

※ 過去訳例

1)いとしい人よ言ってください 君が行ってしまう前に いとしい人よ もう一度言ってください

この私からあなたが遠く離れている間 私は勇気をもってすごせるでしょう。

さようなら いとしい人よ私をしのんで下さい 寝る前に私の名をささやいて下さい

さようなら愛しい人よあなたが帰るまで 私が待っていることを信じてください。

2)別れのとき私を見つめ心をこめて 額にキスをして下さい

  (以下同じ歌詞の繰り返し)

 

146  ♪Selendang Sutra♪  絹のショール

この絹のショール 一月前あなたからもらった思い出の品、

この絹のショール あの時から戦いのさなかにも共にあり

腕に深手を負ったときも 共に働いた

絹のショールよ 今や傷口の包帯となり 破れ裂かれても役目も果たせたな

                   (No.386 春木)

 

147  ♪Senandung Rindu♪  愛のはなうた

あなたの為に唄います 囁くような恋の歌 過ぎた昔の思い出の歌 あなたはまだ私のそばにいた

忘れられないこの歌を いつでも唄います あたかもあなたがまだお友達であるかのように この歌を唄います

 

過去訳例: 愛のハミング

あなたの為に唄います ささやくような恋の歌 過ぎた昔の思い出は あなたは私のそばにいて

忘れられないこの歌を いつの時でも唄います あなたがいるように 唄います

 

 

148  ♪Sepanjang Jalan Kenangan♪  思い出の小路

1)ふと思い立ち 私はあなたの町に来ました 随分永い間顔を会わせていませんね

私の願いは かってそうしたように もう一度あの道をあるいてみたいのです

いつも腕を組んで歩いたあの思い出の小路を いつもあなたが優しく私を抱いてくれたあの小路を

聖なる月に入ったばかりで、雨がしとしと降って、素晴らしい夜にしてくれたわね

2)私は既に結婚しています あなたも同じですよね

だけどあの小路の思い出は 決して私の脳裏から消えることはありません

いつも腕を組んで歩いたあの思い出の小路を いつもあなたが優しく私を抱いてくれたあの小路を

聖なる月に入ったばかりで、雨がしとしと降って、素晴らしい夜にしてくれたわね

 

※ 過去訳例

ふと思い立ち 私はあなたの町に来ました 私達はずいぶん長い間 会いませんでしたね

私の希望は 前のようにもういちど あの道を 歩いてみたいのです

いつも腕を組んであらういたあの思い出の道よ あなたが親しげに抱きしめた 思い出の道よ

その月の初めには 小雨が降り すばらしい夜に 楽しみを添えてくれましたね

 

私は 既に結婚しています あなたも同じですね けれど 私たちがいつも歩いたあの道の

思い出を忘れることはないでしょう

心やすまる あのお月さんをごらん、 私たち二人の愛のように美しい

あなたへの愛の気持ちは きっと私たちを直ぐに引き合わせてくれるでしょう

 

149  Sepasang Mata Bola   見つめる瞳

黄昏のジョグジャ 汽車は駅に着く 夕闇の中 驚きべきは 語るが如き見つめる両目、 

戦場に向かわん我を 強欲の手(おらんだ軍)より守りたまえと

1)窓の中から窺う二つの瞳 ジャカルタより遠征し来て 戦場へ向かう我らを

驚き見れば輝くまなざし さあ、お行き、勇士達よ 勇気を出して、無事をお祈りしていますと

2)清く優しくしっかりと我を見つめる二つの瞳 ここジョグジャの駅 

語りかけんばかりに見つめるその瞳に きっと再び会わんとぞ心は固まる

 

※ 過去訳例:

黄昏のジョグジャ 夜汽車は駅に着く 夕闇の中 驚き見つめれば 

語るがごとく 見つめる二つの目 ますらおよ我を 敵より守りたまえ

円らな瞳 窓を隔てて 戦場目指す 我を励ます 驚き見れば 輝くまなざし

心に残る いつかまた 二人あい見む

                   (春木宏太)

 

151  ♪Seruan Hati♪  心の叫び

 わが心の叫び 君を愛してる、なぜ黙っているの 迷っているのかしら

 この恋の物語を 清く胸打つ物語 早く答えておくれ

             (渥美トビン)

 

153  ♪Setangkai Bunga Mawar♪  一枝のバラの花

以前貰った一枝のバラの花 愛し合う二人の証として

一枝の赤いバラの花、今はもう萎れてしまった 全ては過ぎ去った夢として

胸のうちに溢れる悲しい物語 あなたは去ってもう帰らない

一枝の赤いバラの花 私の生き甲斐だったのに 涙がむなしい心の沁みとなって 胸を伝わる

                  (No.360 庵原)

 

156  ♪Sio Mama♪

数十年前になろうか、未だ小さい頃お母さんが私をおんぶして、サゴを焼いては可愛がってくれた。

 大きくなった今も決してお母さんのことを忘れはしない。

 お母さん、故郷が恋しいよ、帰りたいよ。まだ、お母さんに恩返しもできていない。

 

 この歌も出稼ぎに出た青年が故郷を、母のことを恋しがっている歌である。

 

158  ♪Soleram  (Riau) ♪  ソレラムちゃん

 ソレラム ラム、ラムちゃん ソレラムちゃん 可愛い子 

可愛い子にキッスしては いけませんよ  ほらキッスされると赤くなるでしょう

可愛い子にキッスしては いけませんよ  ほらキッスされると赤くなるでしょう

 1、2、3、4、 5本の花が花瓶にあるよ 

 あなた、これから新しい友だちができても 古い友だちのことを忘れちゃだめよ

あなた、これから新しい友だちができても 古い友だちのことを忘れちゃだめよ

 

161  ♪Suling Bambu♪  竹笛

 はるか彼方より 聞こえてくるうるわしい音よ 風にいつくしみの思いをのせたようね 私の胸に届く

 竹笛の音色よ、君が奏でるその調べは やさしく、柔らかく、哀しく、心ふるえる

 神々しいまでの美しい響きよ 高く低く ゆれる ゆれる

 一体誰が奏でるのだろう ああ、私の心に悲しくゆれる

                (No.457 吉田 隆)

 

162  ♪Surat Undangan♪  招待状

私を残して去って行って以来、 あなたからの消息もなく、 私は一人淋しい思いをしている

あなたから便りがあったとき私の胸はときめいた、 (ところが)読んでみてがっくり

ああ、望みは完全になくなった あなたはもう帰らない、受け取ったのは招待状、それも結婚の

私の親友があなたの心を捉えたのね、いまはただ“お幸せに”と祈るのみ

 

※ 過去訳例:

あなたは 私を残して去っていった あの日以来 あなたは消息がない

私は静かに一人寂しく 不幸な毎日を送っている

突然、あなたからの手紙が届き 私の心はときめいた しかし、手紙を読んで落胆した

あなたから届いたのは 招待状。 私の恋人はも帰ってこない

今は希望もなくなってしまった 明日 あなたは婚約する

私の親友が あなたの心を捕らえた 私は祈る あなたの幸せを

                       (No.444 雨宮 利昌)

 

166  ♪Syukur♪  神への感謝

信念は確固に 誠実な心に満ち 神の恩恵を 祖国の遺産

インドネシア独立 神を讃えませ 神と共にましませ

信念は確固に 真の愛に満ち 建国の功績を 勇士はとこしえに

インドネシア独立 神を讃えませ 神の導きのまま

                       (No.360 庵原)

 

167  ♪Tak Ingin Sendiri♪  一人でいたくない

私はまだあの時と同じ、いつまでもあなたを待っている 私のこの気持ちは決して変わらない

私は犠牲も払える、あなたと私が結ばれるため

心の中にありったけの愛を抱かせてください 私の愛と気持ち全部をあなたに捧げても 私の思いは尽きない

今晩は一人で居たくない、あなたの幻と一緒でもいい、あなたの暖かい抱擁をまだ覚えています

愛するあなた、愛しいあなた

 

 ※ 過去訳例:

私はあの時と同じ いつまでも貴方を待っている 私のこの気持ちは決して変わらない

私は犠牲も払える あなたと私がむすばれるため

私の心の全ての愛を捧げよう 私の愛とこの気持ちを どれだけあなたに届けようとも 私の思いは尽きない

この夜は一人でいたくない あなたの幻とともに安らぎを求め 

私の想いはあなたと抱き合い あなたを愛し、あなたを想う

 

169  Takana Jo Kampuang♪  故郷を想う歌

遥かなる故郷 連なる山脈 思い出は古き友 共に笛吹きし

やさしい村人の 助けあうこころ 苦しきを分かち合う 故郷恋し

恋しき故郷よ 父、母、はらからが 帰れ帰れと呼んでいる

想いは故郷に、故郷に、故郷に  

 

  註: この歌はウェスタン調で、オランダ駐屯軍の歌が元歌ではないかと推測される。

       正式な曲名は Kampuang nan jauah di mato

 

170  ♪Tanah Airku♪  祖国

 祖国を私は忘れません 生きている限り私の心の中にあります

 遠くに行っても あなたは私の心から消えません

 私の愛する祖国 あなたを私は誇りに思います

 多くの国々を旅したけれど みんな名高く美しいけれど

 でも、私の村 そして家 そこに私は安らぎを覚えます

 祖国を私は忘れません あなたを私は尊敬します

            (No.439 関 雅武)

 

172  Tanase♪ それ漕げ (追い込み漁の風景を歌ったもの)

 それ漕げ、それ漕げ、見張り番さん しっかり魚を見ろよ、 それ、太鼓(を叩くのを)止め!

 舵取りさん(船の)向きを変えようか それ漕げ、月も出てきたぞ

 それ漕げ、それ漕げ しっかり見ろよ

 

筆者註: 実はこの歌に歌われている言葉は半分以上わからないのだが、追い込み漁を想定しながら推測して

訳したもの。

 

174  Terang Bulan♪  月が明るく輝く

 月は煌々と岸辺を照らす 死んでいるかの如くに見えていた鰐が起き上がる

 男の口は信じちゃ駄目よ 約束するわ、だけど本当は怖いの

 

 註: 鰐は俗語でプレーボーイのこと。 又、ぞろ恋の虫が動き出す。辛い目に会わなければいいが・・・と老婆心。

    この歌のメロディはマレーシア国家になっている。マラッカ海峡両岸が同じ社会文化圏であったので、両国共

    自国の民謡と考えている。

 

177  Tiga Malam♪  三日三晩

 三日間もぶっつづけであなたを探しています、孤独で淋しい心で

 一体どこにいらっしゃるの、早く戻ってきてください

しかし今や、未だあなたの顔も見ずに私一人で行かねばなりません

 聖戦に赴く時 私たちはきっと又会おうと約束しましたね

 祖国をそして民族を護るために戦いに出かけたあなた、私を許してください

 三日間もずっと淋しい思いで過ごしてきました。一体どこにいってしまったの

 早く戻ってきてください

 

181  Tuhan♪ 神よ

 神よ、私の安らぎを得るところ 私のすべての悩みを鎮めるところ

 神よ、偉大なる神、あらゆる祈りと共に崇め奉る

 あなたはいつもおそばにあられ、善悪をしろしめし

 神よ、安らぎを得るところ、私のすべての悩みを打ち明けるところ

               (No.360  庵原)

 

182  ♪Wanita♪  女性

 バラの花のように美しく、ジャスミンの花のように可愛い、君は光り輝く女性だ

 香水のように芳しく、鳩のように人懐っこい、君はまさに歌を絵にしたようだ

 君の軽やかな立ち居振舞いは若者の心を虜にする

 キラキラ輝やいて目をくらませる

 素晴らしいい絹のような上品な女性 その微笑みは大王でさえ滅ぼしてしまう

 

184  ♪Widuri♪ ウィドゥリ(女性の名前)

 それは去年のとある夕暮れ、雨がしとしとと降っていた夕暮れだった

 虹のかすんだ光の中に あなたの顔をみて 私はおどろいた

 あなたは微笑んだのだが、残念ながらその微笑の意味が分らなかった

 流れる涙を拭きながら あなたは苦しみの日々を語ってくれた

 あなたの身に起こったことを知った時、 哀しみと共に 何かが私の心に触れた

 そんなにも長く 一人で生きてきたのですか、 あなたの心の傷を包んであげたい

 ウィドゥリ 月のように美しく愛しい人よ、 ウィドゥリ 絵のように美しく愛しい人よ

 ウィドゥリ 私に心を開いておくれ、  ウィドゥリ 私はあなたをいとおしむでしょう

 

 註: widuriは川の岸辺に咲く紫色の小さな花の名前でもある

筆者の邪評: 最後のkuakan menyayangi には愛するという意志が表現されているのだろうが、心を開いてくれないと愛する事が難しいという未来形条件ととれなくもない。 ここはウィドゥリに免じて前者をとるか。

 

185  Yamko Rambe Yamko  さあ探しに行こう

 さあ 約束された道を探しに行こう  多くの者が殺された、英霊として

 多くの英霊たちが累々と横たわっている  英霊たちは又墓地でよみがえる

 

 註:パプア人が自分たちの土地を守るために戦い、男女を問わず多くの若者が戦場で命を失った話を歌ったもの。

   Bunga Bangsaを英霊と訳すと意味がよく判る。

 

186  ♪ ラグラグ会の歌 ♪

 ( )はインドネシア語の部分

1. タムリン=ジャカルタの大通りの名前、ラグラグ会はこの通りに面したビルの中にある

(可愛いあの娘は誰の物 本当に可愛いね)

2. バッカスはギリシャ神話の酒の神

(飲み干せ、飲み干せ、 乾杯)

3. タナアイルベタ=私の国(故郷)

(我が老いの身を守り、我が眠るこの地よ)

 

187 ♪ ジャカルタ音頭 ♪

ドドンがドンで今 はっ ジャカルタ 踊ろう今宵も、 ドドンがドンで今 はっ ジャカルタ あなたも私も

ここころ一つで、ドドンがドンで行こう、ジャカルタ音頭

イブ、ババ、ネネ、カケ、 アデ、アナ、カカ、カナ Mari kita menari nari,

           (順に お母さん、お父さん、お祖母さん、お祖父さん、弟妹、子供、兄姉、子供、 一緒に踊ろうよ)

メラメラあかいよ、 ハートが燃えてる、 一緒にいるから、   (メラメラ=赤い炎)

ベチャベチャお喋り 三輪バジャイも そらきた南から、(ベチャベチャ=ペチャクチャお喋り、 バジャイ=大衆タクシー)

ジワジワ感じる 言葉は入らない、踊っているから、     (ジワジワ=心)

ジャカルタ音頭、ココナッツランド 椰子のみ踊りだす   (ココナツランド=椰子の国)

ジャカルタ音頭、常夏ランド ビンタン キラキララー  (ビンタン=星、 キラキララー=インドネシア語も“キラッキラッ”)

 

ドドンがドンで今 はっ ジャカルタ 踊ろう今宵も、 ドドンがドンで今 はっ ジャカルタ 櫓の太鼓も

気合を込めて、ドドンがドンと響け、 ジャカルタ音頭

satu, dua tiga, empat  いち、に、さん、し Mari kita menari nari,

(発音はサトゥ、ドゥア、ティガ、ゥムパッt) (順に一、ニ、三、四、 一緒におどろうよ の意味)

ラメラメ賑やか、手と手をつなげば、 楽しくなるから、   (ラメラメ=忙しい、騒がしい)

わがままパパイヤ いたずらドリアン ごめんねスマンカ、

  (パパイヤ・ドリアン=どちらも果物 、 スマンカ=西瓜)

だんだん感じる 心と心が、一つの輪になって、

ジャカルタ音頭、ココナッツランド 椰子のみ踊りだす

ジャカルタ音頭、常夏ランド ビンタン キラキララー

 

188  ♪Rinduku Padamu♪  あなたへの愛しい気持ち

愛しい気持ち それはあなたへの気持ち おお 愛しい人よ 

永い事あなたの微笑みをみていないが 私の脳裏に刻まれています

愛しい 愛しの君よ 私の美しい歌を聴いておくれ いたずらに時が流れるままにせず

 

190  Menjadi Ribuan Angin  千の風になって

1)私のお墓の前で泣かないで下さい そこに私はいませんよ ねむってなんかいません

千の風に 千の風になって あの大きな空を吹き渡っています

2)秋には光りになって畑に降り注ぐ 冬はダイヤのように煌めく雪になる

朝は鳥になって あなたを目ざめさせる 夜は星になって あなたを見守る

3)私のお墓の前で泣かないで下さい そこに私はいませんよ 死んでなんかいません

千の風に 千の風になって あの大きな空を吹き渡っています

            (日本語の歌詞をNo.191渡辺がインドネシア語に翻訳、元FM cocolo DJのAkiさんが修正)



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